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「男の料理教室」とありますが、男性だけが集まって料理をするということはまったく考えていません。
確かに、最近は男性だけの料理教室をよく見かけます。男性生徒がハチマキをして、過剰に男性のイメージをアピールした料理教室をメディアが取り上げている様子も度々目にしたことがあります。
しかし、そういう閉ざされた形態が本当に男性の生徒さんにとっていいことなのかな?という思いが私にはあります。
だからこそ我々の料理教室では、あえて男性だけのクラスは設けていないんです。

そうとはいえ、男性が料理を覚えることを否定しているのではありません。
逆に、男性が料理を覚えるというのは、ある意味女性が料理を覚える以上に大変有意義なことだと思っています。
それは単に料理が一人でできるという“実用的”なこと以上の効果があるからです。

料理教室に通うことで身に付くこと─
それは料理技術だけではありません。
ちょっと意外ですがコミュニケーション能力も身に付くのです。女性の方と一緒に、ひとつの教室の中で料理をすることによって、自然と生徒さん同士の会話が増えていくんですね。
特に我々の教室は、少ない人数でやることを心がけています。
大人数だとコミュニケーションがとれないこともあるけれど、少ない人数ですと回数を重ねるごとに顔見知りになり、だんだんとその人たち同士のコミュニケーションがはかられてくる。

実際に何人か男性の生徒さんがいますが、みなさん最初こそは緊張していますが次第に打ち解けて、今では積極的にコミュニケーションをとるように
なっています。また、教室内だけでなく、みなさん異口同音におっしゃるのは家庭でのコミュニケーションが増えるということです。
習ったものを家で作るだけで、「1カ月前より美味しくなっている」とか「今度はこういうのを作って」とか、自然と家族の方からしゃべりかけてきてくれますから。しかも、本人だけではなくて、子どもたちの「学校」や「遊びの場」でもコミュニケーションの向上もはかれるんですよ。
「うちのお父さん、昨日こんな料理作ったんだ」っていえば、それだけで友達からの印象は違ってきますからね。

こういうことは、男性だけのクラスという閉鎖的な教室でやるより、老若男女、国籍まったく関係ない教室の方が適していると思っています。
どんどん女性の中に入っていって、料理を学ぶことを通して、コミュニケーションをとり、人生を豊かにしていってほしいなと思います。そういう場所を提供するのも、我々料理教室の役割です。
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